オスマントゥスの香り |
所用があり、中国の杭州へとんぼ返りで行ってきました。
杭州にある西湖にかけられた蘇提を夕刻に散策しました。
金木犀、銀木犀が多く植えられていて、芳しい香りが漂っていました。
雨が降ると花が落ち、香りも消えるのですが、その後返り咲き、今は何度目かの花だそうです。
花の色が白い銀木犀、淡黄色の金木犀のほかに丹桂木犀があり、日本には丹桂が江戸時代初期に渡来し、金木犀の名で呼ばれています。丹は橙色の意味で、花色が一番濃いオレンジです。香りももっとも強く、むせ返るように匂います。金、丹桂とも銀木犀の変種で学名はOsmanthus fragrans var. aurantiacusです。雌雄異株ですが、日本には雄株しか入っていないので結実はしません。
花冠は白ワインに漬けて桂花陳酒、お茶に混ぜて桂花茶、お菓子に散らして桂花羊にしたりします。
当社の精油オスマントゥスは学名Osmanthus fragransで変種名が記載されていません。中国産の丹桂をヘキサン抽出したものでしょう。
少量ブレンドすると素晴らしい香水になります。
日本ではプリマヴェーラ以外でオスマントゥスの単体精油をほとんど見かけないので、いっそのことオスマントゥス精油としないで、金木犀精油と名づけた方が日本の方には馴染みが深かったかもしれませんね!
プリマヴェーラ 精油 オスマントゥス
街のどこからか金木犀の香ってくるこの頃、オスマントゥス精油の問い合わせが直営店「プリマヴェーラ オーガニックライフ トウキョウ」でも多くなっています。
By 手塚 千史