F・O・R・U・M 46号を訳し終えて! |
「ガリッグ」(Garrigue)がでてきたので、懐かしさに思わずペンをとり、少し語りたいと思います。Margrit Muellerの「ラベンダーのすべて」という記事の中で、プロヴァンスに自生するラベンダーとして、真正ラベンダー、スパイクラベンダー、ストエカスラベンダーが挙げられていますが、「ストエカスラベンダーは地中海に隣接したガリッグの珪酸塩岩石に生える」とあります。記事中の訳注にも書きましたが、ガリッグとは地中海特有の乾燥地帯をいい、F・O・R・U・M21号がガリッグの特集です。
2002年、今からもう14年前に訳出してもので、当時素晴らしく内容が濃いと感じました。
ガリッグは野生の芳香植物の宝庫で、ここにしか生えないジュニパーの一種カディエなどもあり、独特の香りが漂うといいます。いったいどんな香りなのでしょう?!
ぜひここで香りの旅を企画したいと思いながら10年以上経ってしまいました。
今読み返すと日本語版は31頁で、最近はずっと40頁前後なので、頁数がこのくらいだと翻訳が楽なのにと恨めしく思ったりします。
ぜひバックナンバーのガリッグの香り芳しい21号を読み、冬の楽しみに加えてください。
手塚 千史