ヨーロッパの商標保護法(香りの旅 コルシカ島編の予告も兼ねて) |
世界で最初にこうした制度ができたのはフランスで1857年に「製造標及び商業標に関する法律」が、次はイギリスで1862年に商品標法が、やはりドイツではそれに遅れること12年、1874年に商標保護法が成立したそうです。
日本では1884年に商標条例が、4年後にこれが全面改正され、1899年にこの商標条例が廃止され、商標法が成立、現行の商標法は、1959年に新たに制定されたそうです。
4711はナポレオンがライン川一帯を併合して、グロッケンガッセのオーデコロンの店にフランス風にハウス番号を4711とつけたことから始まります。
ちなみにナポレオンは1769年コルシカ島に生まれました。当時コルシカはイタリア領だったので、ナポレオンはもともとはイタリア人だったことになります。その当時は国家や国籍の概念が今ほど厳密ではなかったかもしれませんが! 1770年にフランスがコルシカ島を併合、ナポレオンは1794年コルシカ島を追われてフランスに移住、このときナポレオーネ・ディ・ブオパルテをフランス風のナポレオン・ボナパルテに改名しました。
2018年6月に当社はコルシカ島に香りの旅を予定していますが、こうした歴史をひもとくと、感慨深いものがあります。
世界的に卓越した蒸留技術者として知られるドイツの貴族K氏はコルシカ島(フランス領)東海岸サン・ニコラオにデメター農場(バイオ・ダイナミック農法)を営み、プリマヴェーラ社にKbA品質(管理された有機栽培)のヘリクリサム精油、ローズマリー・ベルベノン精油(コルシカ島の特産)などを供給しています。彼の父がルドルフ・シュタイナーの弟子で、1962年に家族で移住しました。ナポレオンと逆ですね!農場ではオーガニック品質の他に持続可能性と生物多様性の促進に配慮しています。同社は香りの旅シリーズとしてコルシカ編の催行を予定しており、当社もぜひ共催で参加したいと考えています。ヴィーゼの香りの旅として、さらに1,2泊し、南端のボニファッショまで足をのばし、コルシカ島を満喫したいと考えています。同島は良質のワインやチーズで名高いところです。現在具体的に旅程を練っています。
By 手塚 千史