FORUM48号 |
昨年末に48号を会員の皆様にお届けすることができました。
48号も内容が充実していて、盛りだくさんです。
目次
♦ ヒドロラーテ:微生物的に異論の余地がないか?
♦ ヒドロラーテ:過小評価されているオールマイティー
♦ オーガニック化粧品の認証
♦ 薬局におけるアロマテラピー
♦ ヤシ油:工業界のお気に入り
♦ 辺境のパイン精油
♦ 修道院と病床の間の中世の香り
♦ アロマガーデン:あらゆる感覚の体験
♦ 燻蒸による特別なアロマ
本号の特集はヒドロラーテです。FORUM社団法人では独自のプロジェクトを組むことになり、その最初のプロジェクトのテーマが「ヒドロラーテ」です。
親しい友人にパーキンソン病で苦しんでいる人がいるので、「パーキンソン病患者のためのアロマコンプレス」を興味深く読みました。
アロマオイルブレンドと組み合わせた湿布とコンプレスの適用は、疾患を根本的に治すことはできないにせよ、快適なリラックスの時間となり、患者の生活の質が改善されます。これは他の疾患、たとえば関節炎、リウマチ、うつ病などにもあてはまります。日本では医療機関やケアハウスであまり湿布やコンプレスをしないようですが、伝統的に根づいていないからでしょうか? あるいはコスト面でペイしないからでしょうか?
「修道院と病床の間の中世の香り」は中世の文化や専門用語に暗いため、翻訳に苦労しましたが、面白く読めます。香りを感染予防に用いたのですね! ポマンダーの起源をも知ることができます。
香りのカケラ「ダニチーズ」をチーズ好きの私はわくわくして読みました。どこの国にも醗酵食品のアロマのブーケに思いがけない秘密が隠されているのですね! ミモレットでもチーズダニが働き、ネラールを蒸散させているのだとか!
燻蒸によるアロマは簡単に試せそうです。皆さんもいかがですか?
FORUM会報誌ももうじき50号です。
本年がエルフリンデン・フォールムの躍進の年になりますよう、願ってやみません。
2018年年頭 手塚 千史